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2020年7月28日発売 現代詩手帖2020年8月号

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【特集】現代詩アンソロジー2000‐2009

討議
瀬尾育生+野村喜和夫+小池昌代+蜂飼 耳 二〇〇〇年代、詩に何が起こったのか

アンソロジー
松本圭二 詩篇アマ―タイム(抄)
柴田千晶 空室
日和聡子 亀待ち
吉増剛造 光の落葉 奄美、加計呂麻
藤井貞和 鹿(のうた……
和合亮一 世界
安藤元雄 むなしい塔 渋沢孝輔の思い出に
井坂洋子 山犬記
四元康祐 女優と詩論とエイリアン
飯島耕一 アメリカ
高橋睦郎 対話の庭 C・Tに
関口涼子 熱帯植物園(抄)
小笠原鳥類 (私は絵を描いていただけだ。/船に遠隔操作の時間差爆弾を仕掛けていたのではない)
キキダダマママキキ ゼリー、ゼリー、
荒川洋治 心理
伊藤比呂美 河原を出て荒れ地に帰る
水無田気流 東京水分
藤原安紀子 白有による森
三角みづ紀 回帰線
安川奈緒 玄関先の攻防
須藤洋平 孤独とじゃれあえ! トゥレット症候群と闘う勇者たちへ捧ぐ
茨木のり子 橇
川田絢音 カサブランカ
稲川方人 聖−歌章(抄)
平田俊子 手洗い励行
杉本真維子 他人の手鏡
中尾太一 夜明けのアーミン
高貝弘也 子葉声韻(抄)
岡井 隆 側室の乳房について
谷川俊太郎 臨死船
山田亮太 双子の誕生
文月悠光 天井観測

論考
杉本 徹 超時空ということ もうひとつの時制

作品
吉増剛造 〝白い星を、漥(アイヌ語、例えば、宇曾利、窪んだ所)に、白い葉に、創ル。〝ニーシ!〟 左様なら、!〟 VOIX/声
イケムラレイコ ライカ犬の孤独とは das Meeres Kind
松浦寿輝 人外詩篇 8
川村 均 行方モ知ラズ 死法(Ⅲ)の序詩として
薄井 灌 鳥Aves note-Ⅱ
藤原安紀子 鋸草、羽、貝 ツクノママ、とおい非においての短詩文

小詩集
ジョン・ソルト 蝶の羽から書き写した小詩集 Transcribed from Butterfly Wings 青木映子訳

クリティーク
金時鐘 差し出してみたい一冊の詩集 許栄善詩集『海女たち』
添田 馨 誰も〝免疫〟をもたない言語について 詩的言語系としてのSARS-CoV-2

書評
倉田比羽子 死生観、究まれり たかとう匡子『耳凪ぎ目凪ぎ』
村上克尚 世界が揺れる、言葉が揺れる 関口涼子『カタストロフ前夜――パリで3・11を経験すること』

連載
水下暢也 無題4 鈴木仁篤=ロサーナ・トレス『TERRA』 散文を映像に
依田冬派 空と風と光と詩 架空書店[Librairie imaginaire]
外山一機 奇妙で健気な語り 松浦寿輝『月岡草飛の謎』 俳句の静脈
井上法子 まぶしくて懐かしいもの「たち」 近江瞬『飛び散れ、水たち』 ここから、歌の世界は

月評
福田拓也 文学的で資本主義的な何かの方へ 詩書月評
中島悦子 悲劇と人間 詩誌月評

新人作品
8月の作品

新人選評
時里二郎 自らを映す鏡としての二人称
暁方ミセイ 自信作を一篇だけ

定価1430円(本体1300円)


次号2020年9月号は、特集「現代詩アンソロジー2010-2019」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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