2020年7月28日発売 現代詩手帖2020年8月号

【特集】現代詩アンソロジー2000‐2009
◎討議
瀬尾育生+野村喜和夫+小池昌代+蜂飼 耳 二〇〇〇年代、詩に何が起こったのか
◎アンソロジー
松本圭二 詩篇アマ―タイム(抄)
柴田千晶 空室
日和聡子 亀待ち
吉増剛造 光の落葉 奄美、加計呂麻
藤井貞和 鹿(のうた……
和合亮一 世界
安藤元雄 むなしい塔 渋沢孝輔の思い出に
井坂洋子 山犬記
四元康祐 女優と詩論とエイリアン
飯島耕一 アメリカ
高橋睦郎 対話の庭 C・Tに
関口涼子 熱帯植物園(抄)
小笠原鳥類 (私は絵を描いていただけだ。/船に遠隔操作の時間差爆弾を仕掛けていたのではない)
キキダダマママキキ ゼリー、ゼリー、
荒川洋治 心理
伊藤比呂美 河原を出て荒れ地に帰る
水無田気流 東京水分
藤原安紀子 白有による森
三角みづ紀 回帰線
安川奈緒 玄関先の攻防
須藤洋平 孤独とじゃれあえ! トゥレット症候群と闘う勇者たちへ捧ぐ
茨木のり子 橇
川田絢音 カサブランカ
稲川方人 聖−歌章(抄)
平田俊子 手洗い励行
杉本真維子 他人の手鏡
中尾太一 夜明けのアーミン
高貝弘也 子葉声韻(抄)
岡井 隆 側室の乳房について
谷川俊太郎 臨死船
山田亮太 双子の誕生
文月悠光 天井観測
◎論考
杉本 徹 超時空ということ もうひとつの時制
◎作品
吉増剛造 〝白い星を、漥(アイヌ語、例えば、宇曾利、窪んだ所)に、白い葉に、創ル。〝ニーシ!〟 左様なら、!〟 VOIX/声
イケムラレイコ ライカ犬の孤独とは das Meeres Kind
松浦寿輝 人外詩篇 8
川村 均 行方モ知ラズ 死法(Ⅲ)の序詩として
薄井 灌 鳥Aves note-Ⅱ
藤原安紀子 鋸草、羽、貝 ツクノママ、とおい非においての短詩文
◎小詩集
ジョン・ソルト 蝶の羽から書き写した小詩集 Transcribed from Butterfly Wings 青木映子訳
◎クリティーク
金時鐘 差し出してみたい一冊の詩集 許栄善詩集『海女たち』
添田 馨 誰も〝免疫〟をもたない言語について 詩的言語系としてのSARS-CoV-2
◎書評
倉田比羽子 死生観、究まれり たかとう匡子『耳凪ぎ目凪ぎ』
村上克尚 世界が揺れる、言葉が揺れる 関口涼子『カタストロフ前夜――パリで3・11を経験すること』
◎連載
水下暢也 無題4 鈴木仁篤=ロサーナ・トレス『TERRA』 散文を映像に
依田冬派 空と風と光と詩 架空書店[Librairie imaginaire]
外山一機 奇妙で健気な語り 松浦寿輝『月岡草飛の謎』 俳句の静脈
井上法子 まぶしくて懐かしいもの「たち」 近江瞬『飛び散れ、水たち』 ここから、歌の世界は
◎月評
福田拓也 文学的で資本主義的な何かの方へ 詩書月評
中島悦子 悲劇と人間 詩誌月評
◎新人作品
8月の作品
◎新人選評
時里二郎 自らを映す鏡としての二人称
暁方ミセイ 自信作を一篇だけ
定価1430円(本体1300円)
次号2020年9月号は、特集「現代詩アンソロジー2010-2019」を予定しています。どうぞお楽しみに。