2020年4月28日発売 現代詩手帖2020年5月号
【特集】これから読む清岡卓行
◎対話
岩阪恵子+堀江敏幸 往復書簡
◎インタビュー
岩阪恵子 清岡卓行の素顔
◎アンソロジー
池井昌樹編 清岡卓行詩抄
◎論考・エッセイ
小池昌代 アカシア幻想
栩木伸明 『手の変幻』と対話する旅
清岡秀哉 蟬寝
小泉京美 記憶の海を越えて――清岡卓行「アカシアの大連」における詩と小説
安住紀宏 清岡卓行『氷った焰』――自己指示性の深淵、あるいは言葉への愛
◎特別掲載
坪井秀人 湾岸戦争詩論争とは何だったのか
藤井貞和 詩人の「何もしないより」
瀬尾育生 湾岸戦争詩からの三十年
◎クリティーク
松井 茂 大戦の後冷戦。湾岸戦争詩以後、再びポスト・モダニズム?
◎第58回現代詩手帖賞発表
川島雄太郎 みちづれの目 他二篇
紫衣 沈められたピアノ
◎対談合評
野木京子+阿部嘉昭 水準の高さ・多様性・第二波の登場――第58回現代詩手帖賞選考
◎巻頭詩
イケムラレイコ いかりがひかりになりうるからか#1 das Meeres Kind
◎連載詩
吉増剛造 木陰に、〝ユメの庭、・・・・・〟〝シシシロシカル!〟 VOIX/声
松浦寿輝 人外詩篇 5
藤原安紀子 このもので非ルみ振リ ツクノママ、とおい非においての短詩文
◎作品
水島英己 閉関
今野和代 BYE BYE MOMMY
今鹿仙 家へと夜の道を
藤井晴美 小学五年の橋の上の予言――第8回エルスール財団新人賞受賞第一作
◎連載評論
北川 透 《灰暗の森》を通る道 『言葉からの触手』――吉本隆明、最後の詩の場所
◎書評
阿部公彦 「アメリカ詩とは何か?」が問われる理由――原成吉『アメリカ現代詩入門』
野崎 歓 「ありのまま」を拒む詩人の肖像――小倉康寛『ボードレールの自己演出』
堀内正規 ディキンスン全詩集を日本語で――新倉俊一監訳『完訳エミリ・ディキンスン詩集』
外間隆史 美しい蜜の実用書――ジャン=ミシェル・モルポワ『見えないものを集める蜜蜂』
柳本々々 ふとんをかぶってやってゆく――現代詩文庫『松下育男詩集』
北川朱実 長い竿を群青に放って、――現代詩文庫『佐々木安美詩集』
◎連載
後藤美和子 ジャック・ヴァシェについて――五十年目に入ったヴァシェ研究 いま、世界で[フランス]
小沼純一 フィジカルに――ポール・エリュアール『途絶えぬポエジー』 詩集偏愛図書館
疋田龍乃介 糊口を凌ぐ わたしが詩を書くとき
外山一機 古井由吉と連句――古井由吉「雨あがりの出立」 俳句の静脈
井上法子 「夜明け」について――第二回笹井宏之賞大賞受賞作を読んで ここから、歌の世界は
早﨑主機 三好達治『南窗集』 戦前期の詩書を読む
◎月評
福田拓也 形なき質料、受動的身体、来たるべき神話 詩書月評
中島悦子 時代の接続詞 詩誌月評
◎新人作品
5月の作品
定価1430円(本体1300円)
次号2020年6月号は、特集「新鋭詩集2020」を予定しています。どうぞお楽しみに。