詩の本の思潮社

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2020年2月28日発売 現代詩手帖2020年3月号



【特集】詩はどこにあるのか 10年代詩を読む

座談会
岡本啓+鈴木一平+文月悠光+マーサ・ナカムラ+森本孝徳 10年代の詩、これからの詩

論考
山田亮太 二〇一〇年代は詩が求められた時代だった?
峯澤典子 一個の林檎を照らす新しさの方へ
藤本哲明 実録・投稿欄
山田 航 「弱い日本語」の向こうに
尾久守侑 詩のなかに見える時代感覚

エッセイ
暁方ミセイ 外にでて、世界のなかでしんとしていること
白鳥央堂 白く、小さな箱
野崎有以 「手紙」と「詩」のあいだ
小縞山いう 十年でようやく一歩
井戸川射子 詩という入れ物、入れ物としてのわたし
石松 佳 詩集散策

連載対談
豊﨑由美+広瀬大志 情報の海をサバイブせよ カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!

小詩集
山崎佳代子 ほのかに夢に

新連載詩
藤原安紀子 ノスタルジオ硝子 ツクノママ、とおい非においての短詩文

作品
吉増剛造 〝桃は、桃に、遅れ、……!〟〝隅、ッ、ペ!〟 VOIX/声
高柳 誠 霧 他一篇
松浦寿輝 人外詩篇 3
イケムラレイコ Birds das Meeres Kind
八木幹夫 浮間舟渡の午後
松村信人 浮遊
森本孝徳 ケムンパス Ass Meducation・最終回

連載評論
北川 透 《灰暗の森》を通る道――『記号の森の伝説歌』を読む③ 吉本隆明、最後の詩の場所

クリティーク
鳥居万由実 モダニズムの極北――上田敏雄論(下)

新連載
綾門優季 よりによって今、岸田國士戯曲賞ですか 闇雲に言葉を選ばないで

連載
扉野良人 左頁の彼岸 右頁の此岸 生存のための書物(最終回)
永方佑樹 詩で歴史を再描写する、世界文学の最前線――タイヒンバ・ジェス『OLIO』 いま、世界で[アメリカ]
杉本真維子 「姉」の発見 わたしが詩を書くとき
金澤一志 ディーバに捧げることば――『初音ミク・名曲ガイド』 詩集偏愛図書館
早﨑主機 中原中也訳『ランボオ詩集《學校時代の詩》』 戦前期の詩書を読む
井上法子 つめたい祈り、呪縛のぬくもり――川野里子『歓待』 ここから、歌の世界は
外山一機 真鍋呉夫の強度――『真鍋呉夫全句集』 俳句の静脈

書評
月村敏行 引算の喩法――現代詩文庫『続続・荒川洋治詩集』
広瀬大志 問いかけの楽譜――現代詩文庫『新国誠一詩集』
渡辺玄英 連鎖する時間と異界――中島悦子『暗号という』
中尾太一 『どうぶつの修復』のこと――藤原安紀子『どうぶつの修復』
奥間埜乃 圧殺の時間(とき)――今野和代『悪い兄さん』

レビュー
野沢 啓 詩を書く行為の現場――「詩のありかに触れるささやかな試み」
小峰慎也 詩と顔――福間健二『パラダイス・ロスト』

レクイエム
新延 拳 そちらはいかがですか――追悼・最匠展子

月評
福田拓也 女性的なるもの、二重化、「くい込み」連関とその崩壊 詩書月評
中島悦子 黙読の夢跡 詩誌月評

新人作品
3月の作品

新人選評
野木京子 謎解きという愉しみ
阿部嘉昭 空間が猛り狂う

定価1430円(本体1300円)


次号2020年4月号は、特集「中国現代詩を読む」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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