現代詩手帖2019年8月号が29日に発売になります。

【特集】東アジアのパースペクティヴ――モダニズムをめぐって
◎対談
西 成彦+大東和重 移動しながら書く 「日本文学」から「日本語文学へ」
◎論考Ⅰ
和田博文 来るべき書物のための覚書 モダニズムと東アジア
エリス俊子 「満洲」の詩人たちと「北」への志向
波潟 剛 〈近代/野蛮〉の美学 昭和モダンとエキゾティシズム
小泉京美 彷徨する詩(ポエジー) 東アジアと日本のモダニズム
日比嘉高 外地のランドスケープ 人と環境の重奏を聴く
◎論考Ⅱ
川村 湊 ホッカイドー・一〇〇年のアイヌ詩
岡和田 晃 モダニズム詩の火玉 小熊秀雄・今野大力・北村順次郎と一九二六年前後の「旭川新聞」
三木 健 ニューカレドニア「まぶいぐみ」の旅 沖縄系移民のアイデンティティをめぐって
松下博文 一九二五:沖縄⇔東京〈キミントコハドコナンダ〉
フェイ・阮・クリーマン 植民地台湾における詩的空間
陳允元 戦前の台湾モダニズム詩における風土と植民地的現実
青木亮人 薄暮の黒衣、月見の拳法 戦前満州、台湾俳句のいくつか
佐野正人 李箱 ポストコロニアルな詩人
金東僖 朝鮮における「近代文学」と日本語詩
◎座談会
いぬのせなか座 詩(史)はどのように(今)使えるか 第二回 「国語」と詩
【小特集】『注解するもの、翻訳するもの』を読む
◎論考
江田浩司 詩歌人にとっての至高の書
鈴木暁世 複数の手で言葉に触れる
外山一機 彼女の物語が現れるとき
◎連載
室井光広 今日のみ見てや雲隠りなむ 〈詩記列伝〉序説 最終回
◎連載
夏野 雨 詩を生きる地
新井 卓 陽の光あるうちに
扉野良人 生存のための書物
外山一機 俳句の静脈
井上法子 ここから、歌の世界は
◎月評
宗近真一郎 詩書月評
白井明大 詩誌月評
◎Requiem
瀬尾育生 加藤典洋の一〇〇〇と一つの夜 追悼・加藤典洋
◎Book
八角聡仁 倉石信乃『使い』
高貝弘也 小縞山いう『リリ毛』
水下暢也 手塚敦史『球体と落ち葉』
駒ヶ嶺朋乎 尾久守侑『ASAPさみしくないよ』
吉田恭子 フォレスト・ギャンダー”Eiko & Koma”
◎Report
笠井裕之 台中へ 《共時的星叢》展をみる
アサノタカオ チョン・ハナ K‐文学を「詩」で味わう夕べ
◎新人作品 8月の作品
◎新人選評
野木京子、阿部嘉昭
定価1280円(本体1185円)
なお、次号9月号は「特集・歌仙のあらたな試みへ/これから読む宗左近」を予定しています。どうぞお楽しみに。