楊佳嫻『金色のからす』刊行記念 日台現代詩ミニセミナーvol.3 「言葉の錬金術――古典と閃光のポリフォニー」
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楊佳嫻『金色のからす』刊行記念
日台現代詩ミニセミナーvol.3
「言葉の錬金術――古典と閃光のポリフォニー」
踊れ 膨れ上がった氷河よ
闇を脱ぎすて まがい物の知恵を脱ぎすてて
じかに誠実な頭蓋骨でもって苦痛にむかい敬礼せよ
――楊佳嫻「バイオレンス・ワルツ」(『金色のからす』より)
台湾現代詩の最前線を走る詩人・楊佳嫻氏の訳詩集『金色のからす』(池上貞子・謝惠貞訳、思潮社)の刊行を記念し、来日トーク&朗読イベントを開催いたします。
イベント概要
日時: 2026年3月28日(土) 14:00~17:00(開場 13:30)
会場: 台湾文化センター
(港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階 地下鉄「虎ノ門駅」すぐ)
料金:入場無料
ご予約(Peatix):https://peatix.com/event/4921340
アクセスマップ
イベント内容
中国古典文学の深い教養と、現代都市の鋭敏な感覚を衝突・融和させる楊氏の作品は、まさに「言葉の錬金術」。
独自の鮮烈な詩的宇宙で2000年代以降の台湾詩壇を牽引し続けています。
本イベントでは、日本の現代詩を牽引し、古典と現代の言葉を往還する詩人・蜂飼耳氏をお迎えし、「古典と現代詩」をテーマにした対談を行います。
さらに、日米の現代詩を架橋する佐峰存氏、台湾の後続世代を担う注目詩人・煮雪的人氏によるミニレクチャーも交え、多角的な視点から楊氏の詩世界に迫ります。
後半の朗読パートでは、出演する4名の詩人たちの「声」が交響し、会場を包み込みます。
日台の言葉の閃光が交差する貴重な機会をご体感ください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
プログラム
第1部[対話「古典と現代詩」]
楊佳嫻×蜂飼耳
第2部[ミニレクチャー]
佐峰存、煮雪的人
第3部[朗読]
煮雪的人、佐峰存、蜂飼耳、楊佳嫻
通訳=及川茜、謝惠貞
*第2部終了後、書籍購入者を対象にサイン会を開催します。
問合:tel 03-3267-8141 sichosha@sight.ne.jp(思潮社)
共催:思潮社 台湾現代詩研究会(代表・代表・三木直大)
出演者プロフィール
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楊佳嫻(Yang Chia-hsien、ヤン・チアシェン、よう・かかん)
1978年、台湾・高雄生まれ。国立台湾大学で中国文学博士号を取得し、現在は台湾・国立清華大学中国文学科准教授。詩人・鴻鴻と共に「台北詩歌節」のキュレーターを務め、ジェンダー平等の運動にも長く関わっている。著書は詩集『少女維特』『金烏』など4冊、散文集『猫修羅』『小火山群』など5冊、書評集『以脆弱冶金』がある。また、クィア文学アンソロジー『刺與浪』をはじめ、多くの文学選集を編纂している。
蜂飼耳(はちかい・みみ)
1974年神奈川県生まれ。詩の他、小説、批評、エッセイ、絵本なども手がける。立教大学文学部教授。詩集に『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社、1999年、中原中也賞)、『食うものは食われる夜』(思潮社、2005年、芸術選奨新人賞)、『隠す葉』(思潮社、2007年)、『顔をあらう水』(思潮社、2015年、鮎川信夫賞)、『現代詩文庫 蜂飼耳詩集』など。文集に『孔雀の羽の目がみてる』(白水社)、『空を引き寄せる石』(同前)、『空席日誌』(毎日新聞社)、『おいしそうな草』(岩波書店)など。他の著書に『朝毎読 蜂飼耳書評集』(青土社)、絵本『うきわねこ』(絵/牧野千穂、ブロンズ新社)など。光文社古典新訳文庫の『虫めづる姫君 堤中納言物語』『方丈記』では古典の現代語訳や解説等を手掛けている。

佐峰存(さみね・ぞん)
詩集『対岸へと』・『雲の名前』(第35回歴程新鋭賞受賞)を思潮社より刊行。長年の米国生活を経て、詩の国際交流に取り組み続けている。詩誌月評を担当する「現代詩手帖」をはじめ、「ユリイカ」・「文藝春秋」・「三田文學」などの雑誌、読売新聞・朝日新聞など、幅広い媒体で作品や論考を発表。近年は詩と随筆/エッセイの関係性に関心を持っている。

煮雪的人(ジュシュエ・デレン)
台湾の詩人、作家。1991年台北市生まれ。法政大学大学院人文科学研究科修士課程修了。2021年、詩集『掙扎的貝類』が台北国際ブックフェア大賞にノミネートされ、同賞の創設以来初めてノミネートされた詩集となった。2022年、詩作「月球博物館」は米国のアーチミッション財団による「Arch Lunar Art Archive」プロジェクトに選出され、2024年2月に月着陸船「オデュッセウス」によって月面へ送られた。5000万年以上にわたり保存される予定であり、現在知られている中で初めて月に到達した中国語現代文学となっている。2025年、第3詩集『重返月球博物館』を出版。