連東孝子さんを囲んで〜トーク&リーディング
日時:2024年11月17日(日)
15:00-17:30(14:30開場)
会場:shy(地下鉄メトロ東西線・早稲田駅5分、早大通り沿い)
〒164-0003 東京都新宿区早稲田鶴巻町557 小笠原ビル1F
https://kkunstwatanabe.wixsite.com/shy
料金:2000円
申込:https://peatix.com/event/4170869/view
1部:15:00-16:15
トーク〜日・英語詩集『蝶』をめぐって
連東孝子、柏木麻里
2部:16:30-17:20
リーディング〜日本語現代詩のいま
杉本真維子、佐藤文香、文月悠光、カニエ・ナハ、佐峰存ほか
11月に、ニュージャージー州在住の翻訳家・連東孝子さんが一時帰国されます。2020年に柏木麻里さんの日・英語詩集『蝶』、2022年に訳詩集『W.S.マーウィン選詩集』(ともに思潮社)を刊行されましたが、その間、コロナによる移動の制約があり、自由な交流がかないませんでした。
1部では、今回、数年ぶりにご帰国される連東さんを囲んで、ずっとおうかがいしたいと思っていた、柏木さんの『蝶』の翻訳が完成するまでのやりとりを中心にお話をうかがいます。歴史あるIWP(アイオワ・ライティング・プログラム)の創設当初のこと、これまで翻訳を手がけられた田村隆一、谷川俊太郎、吉増剛造さんたちとの交流についてもお話いただく予定です。
2部では「日本語現代詩のいま」と題して、現在、日本で活躍中の詩人さんたちをお招きして、リーディングの時間を予定しています。杉本真維子、佐藤文香、文月悠光、カニエ・ナハ、佐峰存さん、他、調整中の方が何名か。ポトラック形式(ドリンクや軽食の持ち込み歓迎)の小さな茶話会です。お席にかぎりがありますので、申込はお早めに。
*当日は、NHKのドキュメンタリー番組による杉本真維子さんの取材が入ります。予めご了承ください。
出席者プロフィール:
連東孝子Takako Lento
福岡県北九州市出身。津田塾大学英文科卒業。九州大学大学院の中途でフルブライト研究員としてアイオワ大学創作科に留学。九州大学修士修了後、渡米。アイオワ大学中国・東洋学部で専任講師を勤め、IWP(アイオワ・ライティング・プログラム)の立ち上げに尽力。これまで田村隆一、谷川俊太郎、吉増剛造ら、数多くの日本詩人の英訳を手がける。2022年、訳詩集『W.S.マーウィン選詩集』(思潮社)を刊行。
柏木麻里 Kashiwagi Mari
ドイツ・エアランゲン生まれ。第33回現代詩手帖賞受賞。詩集『音楽、日の』『蜜の根のひびくかぎりに』(共に思潮社)、美術書『もっと知りたいやきもの』(東京美術)など。2020年刊行の日・英語詩集『蝶』(英訳・連東孝子、思潮社)の詩は12言語に翻訳され、国際微詩賞銀賞、ナジ・ナーマン賞を受賞、欧州各地で翻訳詩集が出版されている。国際詩祭への招待参加など、国内外で幅広く活動。
杉本真維子 Maiko Sugimoto
長野県生まれ。2002年第40回現代詩手帖賞受賞。詩集に『点火期』、『袖口の動物』(第58回H氏賞・第13回信毎選賞)、『裾花』(第45回高見順賞)、『皆神山』(第31回萩原朔太郎賞)、現代詩文庫『杉本真維子詩集』、散文集『三日間の石』などがある。詩集『裾花』は中国語に訳され、台湾でも刊行されている。現在、共同通信の月評「詩はいま」評者担当中。
佐藤文香 Ayaka Sato
1985年兵庫県生まれ。中学1年生のとき俳句を書き始め、句集『海藻標本』で宗左近俳句大賞。その他句集に『君に目があり見開かれ』、『菊は雪』、『こゑは消えるのに』。編著に『俳句を遊べ!』、『天の川銀河発電所』など。京都文学レジデンシー2023に参加、英訳された詩に「森と酢漿(Creeping Woodsorrel and the Woods)」がある。詩集『渡す手』にて中原中也賞を受賞。
文月悠光 Yumi Fuduki
1991年、北海道生まれ、首都圏在住。10歳から詩を書きはじめる。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社、のち、ちくま文庫)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)、最新詩集『パラレルワールドのようなもの』(思潮社)で、第34回富田砕花賞を受賞。
カニエ・ナハ Naha Kanie
2008年より「現代詩手帖」「ユリイカ」へ投稿を始め、10年「ユリイカの新人」、15年「エルスール財団新人賞〈現代詩部門〉」、16年詩集『用意された食卓』で第21回中原中也賞に選ばれる。朗読パフォーマンス、アーティストとのコラボレーション、同時代の詩人たちの手製詩集を制作するプロジェクト等、詩を軸に様々な活動を行っている。
佐峰存 Zon Samine
2015年に詩集『対岸へと』(思潮社)を刊行。13年間の米国生活の中で詩作を始め、米国詩の現在への理解を書き手との交流を通じ深め続けている。海外詩人・作品の日本への紹介や現代音楽作家・渋谷由香氏とのコラボレーションなど、表現の越境に取り組んでいる。2023年秋に第2詩集『雲の名前』(思潮社)を上梓。同詩集で第35回歴程新鋭賞を受賞。
当日の写真です。撮影=深堀瑞穂