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「わたし」たちのことば 台湾と日本、交差する時間

2022年03月23日

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第1回 公理と正義 楊牧の一篇を通して台湾を知る
テキスト:楊牧「ある人は公理と正義について私に訊ねた」

日時:4月9日(土)15時〜
場所:忘日舎 〒167-0042 東京都杉並区西荻北3丁目4−2
問合:vojitsusha@gmail.com
出演:劉靈均(Ariel Ling-chun Liu)、田中雄大(ゲスト)
参加費: 2000円(会場参加)
当日会場以外はスライド・カンパ制を採用
申込:https://peatix.com/event/3200117/view

連続講座 「わたし」たちのことば
台湾と日本、交差する時間 アリエル・クッキー・リュウ先生とともに

講座内容 *変更になる場合があります
第0回(プレイベント) 2021年11月28日(終了)

第2回:名前を返せ!:台湾の「原住民」の話
第3回:LGBTの(非合法の)国にて:LGBT運動と政治と文学と
第4回:レイプ被害の問題を考える
第5回:在日チャイニーズについて

内容:

楊牧(1940-2020、Yang Mu)は台湾を代表する詩人です。楊牧の作品「ある人は公理と正義について私に訊ねた」(『カッコウアザミの歌』思潮社、2006年)は、台湾の歴史を端的に象徴する長編叙事詩ですが、2014年3月18日に端緒をなす台湾での社会運動「ひまわり運動」のなかで多くの人に読み継がれた一篇でもあります。

なぜ、この詩が現代台湾における社会運動の大きなうねりの中で読まれ、重要な意味を持っているのでしょうか。第1回目は、楊牧の詩と人生が、現代台湾を体現しているという視点に立ち、さらに、後続する台湾の文学者たちがどのようにこの詩人と作品に応答してきたかについて、さまざまな視点からお話しいただきます。

プロフィール:

劉 靈均 (Ariel Ling-chun Liu)
1985年、台湾生まれ。高校生の時に自身がゲイだということに気づく。27歳までを台北市で過ごし、国立台湾大学日本語文学系修士課程を修了後、高校と大学での非常勤講師を経て、2013年に日本へ渡る。神戸大学大学院人文学研究科博士後期課程満了。専門は台湾セクシュアル・マイノリティ文学や植民地文学。大阪公立大学人権問題研究センター特別研究員・相模女子大学、明治大学、関西大学、関東学院大学非常勤講師。関西とアジアのLGBTを繋げる団体「関西同志聯盟」共同代表。

田中雄大(たなか・ゆうた)
東京大学大学院人文社会系研究科中国語中国文学研究室博士課程。論文に「恋愛小説としての穆時英「暇潰しにされた男」――男性主人公の主体形成という物語 」(『中国――社会と文化』36 2021年7月)「李健吾詩論における個性と現代性――その卞之琳評を中心に」(『夜の華――中国モダニズム研究会論集』中国文庫 2021年3月)など。