城戸朱理さんの『幻の母』が第61回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました!
2011年03月30日

3月11日、第61回芸術選奨文部科学大臣新人賞が発表され、城戸朱理さんの『幻の母』の文学部門受賞が決定しました。【贈賞理由】城戸朱理氏の「幻の母」は、「川の始まり」をめざす現実の、また想像上の旅の行程を良質の抒情的詩想へと昇華した、美しい連作詩篇である。氏のこれまでの作品の特徴をなしていた綺語の戯れが抑制され、静かな声調のうちに人生への思いが沈潜する。「この旅は終わることがない……/始まりを尋ねることは/終わりを問うことではないから」。同時刊行された「世界-海」と併せ、大きな成熟を予感させる一達成をここに見る。
定価2,520円(税込)
菊判上製・106頁
ISBN978-4-7837-3212-9
2010年9月刊