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第2回鮎川信夫賞が決定しました!

2011年02月22日


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第2回鮎川信夫賞は、2月20日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で選考会が行われ、
〈詩集部門〉朝吹亮二『まばゆいばかりの』、井坂洋子『嵐の前』
〈詩論集部門〉神山睦美『小林秀雄の昭和』
に決定した。
「受賞のことば」「選評」など、詳細は「現代詩手帖」2011年4月号に掲載。
賞の贈呈式は、2011年4月22日(金)午後6時00分より、日本出版クラブ会館にて。
第3回鮎川信夫賞は来年2月、第2回に引き続き〈1月1日から12月31日までに刊行された詩集、及び詩論集〉を対象に選考される。

●第2回鮎川信夫賞・概要
*選考委員=辻井喬、岡井隆、北川透、吉増剛造
*部門=〈詩集部門〉〈詩論集部門〉
*賞金=各50万円
*主催=鮎川信夫現代詩顕彰会
*賞の対象となったのは、2010年1月1日から同年12月31日までに刊行された詩集、及び詩論集(ただし翻訳、再版、選集、外国語によるものは除く)のうち、公募と推薦のあった142冊。最終候補作品は下記〈詩集部門〉〈詩論集部門〉各7冊。
〈詩集部門〉
・朝吹亮二『まばゆいばかりの』思潮社
・井坂洋子『嵐の前』思潮社
・岩成達也『(いま/ここ)で』書肆山田
・粕谷栄市『遠い川』思潮社
・城戸朱理『幻の母』思潮社
・管啓次郎『Agend’Ars』左右社
・四元康祐『言語ジャック』思潮社
〈詩論集部門〉
・神山睦美『小林秀雄の昭和』思潮社
・倉橋健一『詩が円熟するとき――詩的60年代環流』思潮社
・添田馨『吉本隆明 論争のクロニクル』響文社
・田原『谷川俊太郎論』岩波書店
・栩木伸明『声色つかいの詩人たち』みすず書房
・藤井貞和『日本語と時間――〈時の文法〉をたどる』岩波書店
・渡辺武信『移動祝祭日――『凶区』へ、そして『凶区』から』思潮社

●受賞者略歴
〈詩集部門〉
朝吹亮二 あさぶき・りょうじ 1952年4月30日生
1979年、第1詩集『終焉と王国』刊行。以後、詩集に『opus』(歴程賞)『密室論』『明るい箱』など。言葉に微細な音楽を聴きとる鋭い感性から稠密な宇宙としてのテクストを織りあげる。長く詩作から離れていたが、2008年より松浦寿輝、川上弘美氏と詩誌「水火」で活動。
井坂洋子 いさか・ようこ 1949年12月16日生
1979年、第1詩集『朝礼』刊行。「女性詩の時代」を担いつつ、徐々に生命の暗がりをも呑みこんだ濃密な世界を深めていく。主な詩集に『GIGI』(H氏賞)『地上がまんべんなく明るんで』(高見順賞)『箱入豹』(歴程賞)など。最新散文集『はじめの穴 終わりの口』も話題。
〈詩論集部門〉
神山睦美 かみやま・むつみ 1947年1月6日生
1980年、第1評論集『夏目漱石論序説』刊行。近年『思考を鍛える論文入門』『夏目漱石は思想家である』『二十一世紀の戦争』など精力的に発表。長年予備校の教壇に立ちながら、在野にあって文芸評論活動を展開し、詩、小説、思想などその批評対象は多岐にわたる。