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編集部から

第6回鮎川信夫賞が決定しました!

2015年03月02日

第6回鮎川信夫賞は、3月2日、日本出版クラブ会館で選考会が行われ、
岸田将幸『亀裂のオントロギー』思潮社
阿部嘉昭『換喩詩学』思潮社
に決定しました。
「受賞のことば」「選考経過」など、詳細は「現代詩手帖」2015年4月号に掲載します。
賞の贈呈式は、2015年4月17日(金)午後6時より、ホテルグランドヒル市ヶ谷にて。

●第6回鮎川信夫賞・概要
*選考委員=北川透、吉増剛造
*賞金=50万円(各25万円)
*主催=鮎川信夫現代詩顕彰会
*賞の対象となったのは、2014年1月1日から同年12月31日までに刊行された詩集、及び詩論集(ただし翻訳、再版、選集、外国語によるものは除く)のうち、公募と推薦のあった122冊。第1次選考をへて下記12冊が最終候補作品となりました。
暁方ミセイ『ブルーサンダー』(思潮社)
岸田将幸『亀裂のオントロギー』(思潮社)
季村敏夫『膝で歩く』(書肆山田)
杉本徹『ルウ、ルウ』(思潮社)
中尾太一『a note of faith ア・ノート・オブ・フェイス』(思潮社)
中島悦子『藁の服』(思潮社)
四方田犬彦『わが煉獄』(港の人)

阿部嘉昭『換喩詩学』(思潮社)
貞久秀紀『雲の行方』(思潮社)
冨岡悦子『パウル・ツェランと石原吉郎』(みすず書房)
谷内修三『谷川俊太郎の『こころ』を読む』(思潮社)
山城むつみ『小林秀雄とその戦争の時』(新潮社)
*受賞者略歴
・岸田将幸 きしだ・まさゆき 1979年5月30日生
2004年、キキダダマママキキの筆名で第1詩集『生まれないために』(小野梓賞)刊行。06年『死期盲』、07年に本名岸田将幸で『丘の陰に取り残された馬の群れ』刊行。09年『〈孤絶-角〉』を刊行し、翌年高見順賞を最年少で受賞。鋭角的な突出力で今日の詩の在処を示す。
・阿部嘉昭 あべ・かしょう 1958年8月2日生
映画・サブカルチャー評論家として旺盛な活動を展開しつつ、2008年、第1詩集『昨日知った、あらゆる声で』刊行。昨年、オンデマンドで詩集3冊『空気断章』『静思集』『陰であるみどり』を同時刊行し、また『ふる雪のむこう』で北海道新聞文学賞受賞。