でも今は
丘の上から
ゆっくりゆっくり
落ちて行く
けして大仰なことばを遣わず、淡い情景の描写に零れるひとすじの光――。生の懸崖からひそやかにひたむきに、時間のいとなみに確かな感触を見いだす21篇。装画=辻憲
定価2,310円(税込)
A5判並製・96頁
ISBN978-4-7837-3176-4
2010年5月刊
定価2,310円(税込)
A5判並製・96頁
ISBN978-4-7837-3176-4
2010年5月刊
もし わたしが
怒りを妊娠したら
いつか みずみずしい
真っ赤なスイカを産むだろう
股のあいだを血で染めながら
「今回の詩集で、なにより嬉しいのは、作品の成立に関して示された作者の「何であれ、ひるまず立ち向かっていく冒険心」である。「あとがき」のように奥付前に付された文章に見られる、この作品群の特殊な成立経過も、詩の力を殺ぐどころか、かえってそれにいっそうのダイナミズムと豊饒さをもたらしていると言えるだろう」(入沢康夫・萩原朔太郎賞選評)。
小池昌代(こいけ・まさよ)
1959年東京生まれ。詩集に『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞、本阿弥書店)、『対詩 詩と生活』(共著・思潮社)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞・書肆山田)、『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『現代詩文庫174巻 小池昌代詩集』(以上思潮社)など。小説『転生回遊女』(小学館)、『タタド』(表題作で川端康成文学賞・新潮社)、エッセイ『屋上への誘惑』(講談社エッセイ賞・岩波書店)など著書多数。
定価2,100円(税込)
A5判125頁
ISBN978-4-7837-3173-3
2010年3月刊
定価1,223円(税込)
四六判変型160頁
ISBN 978-4-7837-0949-7
2003年12月刊
定価2,100円(税込)
A5判140頁
ISBN 978-4-7837-2110-9
2005年10月刊